そた@イギリス留学

大学生が9ヶ月間のイギリス留学で見たもの感じたことを書いていきます。

コトバっておもしろい

11月も中旬になってきて、紅葉も終わりすっかり冬って感じなのですが、慣れたのかどうなのか、今のところ寒すぎて大変ってことはないです。ただこたつが恋しい。ちっちゃい頃からこたつ大好き人間です。

 

今回は週末に行ったデイトリップの話とか、面白いなって思った話をちょっとしたいと思います〜!

 

この前の日曜日に、友達とデイトリップに行ってきました

場所はアバディーンという街と、その郊外にあるダノター城

エディンバラから専用のバスで約3時間くらいかかりました

まず初めにお城へ。写真で見たことはありましたが、実際に行ってみるとほんとに神秘的できれいでした

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断崖絶壁に囲まれて海を見下ろしてます、なんでこんなとこにあるの…って思っちゃいますよね

このダノター城、すごい歴史あるお城みたいで、12世紀頃からこの土地に人が住み始め、14世紀頃にはこの城が建てられたそうです。日本でいうと室町時代くらい。

もちろんいまは使われていませんが、内部を見学できます

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きれいな海岸が広がっていたり、海鳥の住処となっていたり、のんびり気持ちいい場所です

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でも実は平和なこのお城、だいぶ残酷な歴史をいっぱい目にしてきたそうです。

写真のこの部屋、雰囲気あるな〜って感じですよね。ここ、拷問部屋として使われていて、多くの人が処刑されたりしたって書いてありました…

他にも孤立した場所に建っていることから、政府に逆らった人々がここに送られて悲しい最後を遂げたなんていうことも多かったみたいです😨

 

スコットランドの歴史を学びつつアバディーンへ。僕もこっちにくるまでは聞いたこともなかった場所ですが、スコットランドではグラスゴーエディンバラに次ぐ第3の都市らしいです。フラットメイトの1人もアバディーン出身!

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このアバディーン大学は医療系でけっこう有名みたいです

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伝統衣装をこの人たちの他にも、軍服っぽいのを着てる人や警察官の衣装の人たちがたくさん。なんだろうって思って見ていると、日付に関係がありました

この日は11月11日。日本では8月15日ですが、イギリスの終戦記念日第一次世界大戦の休戦日である1918年11月11日を記念して毎年イベントなどが行われます

この写真では分かりにくいですが、終戦記念日にはポピーの花に見立てた簡単なブローチをつけて戦没者を悼む風習があります

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この時期にスーパーとかいろんな場所で売られているので、街中で着けて歩いている人をたくさん見かけました

 

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ビーチにも行きましたがまあ風強すぎてすごかった。瀬戸内海育ちには新鮮です。笑

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これは、ビーチのすぐそばにあるFootdee という昔ながらの漁師たちの村として残っているエリア

ところで、これ、普通フットディーって読みますよね?トはほとんど発音しないとしても、文字にするとフットディー。

僕たちがここに行こうとして道を尋ねたら、場所の名前が全然通じない。

写真を見せたら「あ〜!」ってなって、「ここではフィティーって言うんだよ」って教えてくれました。どうやったらフィティー…。

そう、アバディーンはただでさえ理解しにくいスコットランドの英語の中でも特に訛りの強い地域と言われます。英語のネイティブでさえなかなか理解できないことも多いんだとか。

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もはやFittie って言うのが言語化してるみたいですね笑

この天気予報はなかなかユーモアあって好きでした笑

 

アバディーンの街並み、すごく良かったのですが…

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ほんとに大げさじゃなく、あらゆる建物が灰色なんです!!!

統一感あっていいじゃんって思うかもしれませんが、灰色です灰色。

どこか雰囲気がかすんでいるというか、白黒の世界に来たみたいというか、笑

いい街だったのですが、なんで全部灰色なの…って思いながら過ごしました笑

出身の友達に聞いてみると、どうやらほとんど全ての建物に使われている材料の色のせいみたいです。

そんなこんなでのんびりとアバディーン楽しめました〜

 

訛りについてちょっと触れたので続けて英語の話をしたいと思います

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https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/chart-shows-what-british-people-say-what-they-really-mean-and-what-others-understand-a6730046.html

突然ですがこの画像、みなさんどう思いますか?笑

ポッドキャストである人の話を聞いていた時、イギリス人の「言う言葉」と 「意図すること」は違うのかって言う話になって、そこで使われていたのがこの例です。個人的にすごく面白かったのでご紹介。

 

「日本語はすごく間接的で英語はすごく直接的、人々の言動もそれと同じ」ってよく思う人がいるかと思いますが、「英語」という言語1つ取っても国によってその国民性を反映して、その国独自の「言語」がある気がします

その点で、イギリスは間接的だと言われることが多いです。

表の例をいくつか紹介してみると…

"I'm almost agree" → 直訳すると、「だいたい賛成だよ」

実際は、"I don't agree at all" → 「1つも賛同できない」

 

例えば、先生に作文を提出したとき

"I only have a few minor comments" → 普通、「ほんのいくつか直すところがあるね」って訳しちゃいます

が、実際は "Please re-write completely" → 「1から書き直しなさい」

子供大泣きものです。

 

他にもいっぱいいっぱい、思わず笑っちゃうような例ばかり。笑

僕はこれを知った時、「すごく日本語に近いな」って感じました。日本人は基本的にすごく物事を遠回しに、間接的に言う傾向があると思います

でも逆に物事をすごく直接的に言う文化では、そう言う言い方は「この人何か違うことを意味しているんだ」とか、場合によっては失礼だと思われることもあります

 

もちろんこういう言葉の使い方は人それぞれ違うし、もう昔のことだよってものもあると思います。

そもそもBritish peopleと言ってイギリス人を一括りにして傾向を述べるのはだいぶ危険です。イングランドスコットランドなど、地域によって人間性や文化もすごく異なっているからです

でもスコットランドイングランドアメリカから来た友達に聞いてみると、みんな揃ってイギリス人が間接的という傾向は基本的に正しいって言ってました。もちろん全てじゃありませんが、こういう言葉の使い方も普通にするみたいです。

 

これを知って、日常生活での友達の言葉遣いを振り返ってみると、「ああ確かに文脈的にそうだな」って思うものもあれば、「あれってそういう意味だったのか〜!」って気づくものもありました。おもしろいなあ。

これは個人的な意見ですが、言語以外も日本とイギリスは人間性が似ている部分があるように思います。「外国」と言って日本人がイメージするほどオープンな性格ではないと感じるし、むしろ比較的内向的な人も多い気がします。

海に囲まれた島国という環境がそうさせるのでしょうか。余裕ができたらそういう勉強もしてみたい。

同じ島国として、隣国(日本でいうと中国・韓国とか、イギリスでいうとヨーロッパ)との関係性を比べてみたいなとも思ってます。すごい興味あります〜

 

ということで今回はこのへんで終わっときます。笑

最後まで読んで頂いてありがとうございました!!

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あ、おまけに。味噌ラーメン!🍜 普通に美味しかった、けど

「海外の味噌ラーメンは味噌汁に麺入れた感じ」っていう噂はあながち間違ってなかった。笑 8割くらいは味噌汁の味です。ちょっと他の味もしたけどね。

 

ではでは〜