そた@イギリス留学

大学生が9ヶ月間のイギリス留学で見たもの感じたことを書いていきます。

新ブログ始めました!

ども!

お久しぶりです。

なんと最後の投稿は昨年の10月。それにも関わらずいまだに多くの人が記事を見てくださっていて本当に嬉しいです。

 

さて、このブログでは留学の経験などを書いてきたのですが、ずっと持っていた、本の感想や日頃考えたことを文字にしてみたいという思いから、友人と新しいブログを始めることにしました。

多くの方が見てくださっているこのブログでやろうかとも思ったのですが、内容が違うだけに、このブログは留学にのぞむ方、海外のことについて知りたい方向けに残しておいて他の媒体でやろうと決めました。

とはいってもこちらでももし何か発信したいことがあれば更新しようと思います!

 

ということで、新しいブログ(noteでやることにしました。すみませんHatenaBlogさん。笑)のリンクを貼っておくので、もし良ければ覗きにきていただけると最高に嬉しいです!!

note.com

 

今回は新しいブログのご紹介ということで、こんな感じで終わりますが、ぼちぼちやっていきますので皆さんこれからもあたたかく見守ってくださると嬉しいです!

ブログに遊びにきてもらえることをお待ちしております😆

 

そた 

Brexit:Update


こんばんわ!(夜更かししてて無性に書きたくなったので書いてます)

お久しぶりすぎるくらいお久しぶりのブログです。

今見てみると、最後に更新した留学の振り返り記事はなんと128日前でした…もう4ヶ月以上も経ったのか…

今日ブログを開いてみると、こんなに更新していないのにGoogle検索などから今でも毎日多くの人がブログを見てくださっていてびっくりしました。ありがたい限りです😭

エディンバラ生活がたまに恋しくなりますが、日本での生活も忙しいけどとても充実してます。

 

やっぱり何か答えのないようなことを友達と話し合いながら考えるのがすごく好きで、そういうことも是非是非またブログに書きたいんですが、今回は題名にあるように以前に記事で書いたこともある、Brexit: つまりイギリスのEU脱退に関することを書こうと思います!!

というのも、僕が前にBrexitの記事を書いたのは7、8ヶ月前で、それ以降Brexitを巡る情勢はみるみる変わっています。そして何より、後でまた述べますが本来の離脱期日の今年3月から延期された離脱日の10月31日が目前に迫っており、僕自身が今月下旬に1週間ほどロンドンに行く用事があるので、ここでBrexitのアップデートを書いておこうと思ったわけです。

 

前の2つのBrexit記事ではその背景や用語などについて少しまとめているので、まだ読んでいない方はぜひ!リンク貼っておきます🙌

今回もなるべくわかりやすく、簡単にまとめられるように頑張ります!!笑

 

Brexitの動向

前回の記事からの更新事項を簡単に書いていきます。

まず、今となってはだいぶ前となってしまった今年の3月頃に戻ります。

当時のテレサ・メイ首相は、予定されていたイギリスの離脱期日であった3月29日を目前に、この何ヶ月ずっと、EU側の要求もある程度飲みつつ、イギリスの議会・国民を納得させるような、言ってみればめちゃくちゃに難しい条件交渉をしていました。2016年の国民投票で離脱が決まったからといって、「はい、じゃあ抜けます」という簡単なものではないからです。

抜けた後のEUとイギリスの関係性、例えば貿易市場やヒトの移動はどうするのか、離脱に伴うイギリスからEUへの手切れ金的なお金の存在など、交渉しないといけないことは山ほどあります。

 

難航する交渉の中、メイ首相が捻り出した交渉案は修正案と合わせ3度に渡ってイギリス議会に圧倒的多数で否決される始末。このままではなんの交渉案もないまま、いわゆる「No Deal Brexitか…?という状況でした。

そこでイギリスが取った策が、「離脱の延長」です。4月12日までに代替案を出すよう譲歩したEUに、メイ首相はさらなる延期を要求。EU側は最長10月末までの延期を認めました。

こうして10月31日の離脱日が出来上がったわけです。

 

その後もなかなかうまくいかないEUとの交渉。そんな中、キャメロン首相からBrexitを受け継ぎ困難な首相生活を送ってきたメイ首相がついに5月に辞任しました。

辞任会見では最後部分でイギリスへの愛を述べつつ涙を流す様子が見られましたが、なかなか世論の目は厳しく、彼女が内務大臣時代に行ってきた移民への圧迫的な政策など右翼的な部分が指摘されることも多かったです。Brexitというとんでもなく難しい問題を任されてしまったという意味で、「かわいそうな首相」という評価は多くの人が認めているようです。

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https://jerseyeveningpost.com/news/uk-news/2019/07/24/in-pictures-looking-back-at-theresa-mays-tenure-as-pm/

 ちなみに左が首相就任前、右が首相辞任会見でのメイさんの写真です。心なしか疲れ切っているように見えます…大変だったでしょう

 

そしてそして、イギリスは次なる首相を選ばなければいけなくなったわけですが、ここで選ばれたのはボリス・ジョンソンさん。元ロンドン市長で、もともと力のある政治家だったことに加え、私生活や発言、その見た目(特に無造作な髪型)がよく話題になる人でした。こちらがそのボリス・ジョンソン首相。

「boris pm」の画像検索結果

もともとキャメロン首相の次はこの人が首相だろうと言われていたので、メイさんの後継ぎとしても最有力候補でした。

 

そしてこの人が首相になってから、イギリスはまたまた大きな転換点を迎えます。

なんとこのジョンソン首相、「イギリスのトランプ大統領と言われることもある、超強硬派のBrexit賛成派です。

首相になる前から一貫してBrexit賛成派を主導しており、どちらかというと温厚にEUとの交渉を進めたいメイさんとは大きく異なり、「No Deal でもなんでも、絶対に離脱だ!」みたいな感じです。

 

その姿勢通り、ジョンソン首相は内閣の主要ポストを賛成派で埋めただけでなく、「さらなる離脱期限延期ならば、Death in a Ditch (のたれ死にみたいなニュアンス)の方がマシだ」という強気な発言のもと、Brexit反対派の議員たちを次々と保守党から解任していっています。

 さらにさらに、皆さんもニュースで見てなんだこれ?と思われたかもしれませんが、「議会の閉鎖」です。

ジョンソン首相はなんと、Brexitの強行実施に踏み切るため、不信任投票などで議会が妨害しないように9月中旬から10月中旬まで議会を閉鎖するという民主主義がひっくり返るようなことをやっちゃいます。

これにはさすがに司法も黙っておらず、9月24日にイギリスの最高裁は議会閉鎖を違憲として、翌日からの議会再開を宣言しました。

 

こうして議会が再開された以上、ジョンソン首相が当初目指していたこのまま10月末で強硬離脱するというシナリオは難しくなったと言えます。

しかし、そこで10月に入ってすぐジョンソン首相が提案した離脱案は、メイ首相の交渉内容を踏まえ一定の工夫も見られるものの、EU側やカギを握るアイルランド側から妥結策とは見なされておらず、いまだに交渉は膠着状態です。

 

ふーーーーー、やっと現在に追いつきました。改めて、なんともタフな問題です。Brexit

結局今は、イギリスはBrexit強硬派のジョンソン首相vs強硬離脱には慎重派の多い議会」の構造であり、もうすぐそこに迫った離脱期限に慌てるばかりです。

このままいくと本当にNo Deal Brexitが起こってしまうかもしれないし、さらなる離脱期日延期がなされるかもしれません。

そういう意味で10月末にロンドンに行くのは、混乱しているのかなという部分も含めかなり楽しみです笑

 

Brexitに関するジョーク

もうだいぶエネルギーを使ってしまったのですが、もう1つ話したい真面目な内容があるので、それに行く前にBrexitに関するジョークで、僕が「うまいな…!!」と思ったものを1つ紹介します。 

James Acasterというイギリスのコメディアンがいるんですが、彼がBrexitを紅茶に例えて言ったものです。Youtubeを貼るので、ぜひ見てみてください。 (1分くらいの短い動画です)

youtu.be

 

何を言っているのか説明します。

紅茶を作る時、ティーバッグ入れますよね。友人が紅茶を作ってくれた際、彼はティーバッグを入れたままにするか出すか聞かれました。普通ティーバッグって出すでしょと思うかもしれませんが、濃い味が好きな人とかは結構そのまま入れてます。

これは紅茶をEUに、ティーバッグをイギリスに連想させるジョークです。

何を言っているのかと言うと、

 

"If you leave the bag in, over time, the cup of tea itself as a whole gets stronger, and it might appear that the bag is getting weaker but it's now part of a strong cup of tea."

"Whereas, if you take the bag out, the tea is now quite weak and the bag itself goes directly in the bin."

つまり、ティーバッグをそのままにしておくと、そのカップの紅茶はどんどん濃く(強く)なっていき、その中にあるティーバッグはどんどん吸収され薄く(弱く)なっていく。けれどその薄い(弱い)ティーバッグは濃い(強い)紅茶の一部になれる。」

「一方で、ティーバッグを取り出すと、紅茶は薄く(弱く)なってしまうけど、ティーバッグはそのままゴミ箱へ捨てられる。」

どうですかこれ。うまいと思いません?笑

EUに残留すれば強大なEUの一部として存在できるけど、あくまでEUの一部となってしまう一方で、離脱すれば未来はないかもしれないというBrexitのジレンマを見事に表していると思います

 

WTOルールについて

ちょっとしたジョークも紹介したところで、最後に簡単にもう1つ。ブレグジットの議論の中で、WTOという単語を聞いたことがありますか?

これは世界貿易機関(World Trade Organization)のことなのですが、これがどうBrexitに関係があるのか。

Brexitの問題点として、イギリスはこれまでのEUという巨大で強力な貿易市場を失い、新たな貿易体制を構築しなければなりません。

そこで離脱賛成派が主張するのが、WTOルールに従って貿易すればいいだけじゃないか」というもの。

WTOは世界の貿易を取り仕切る機関として、関税や貿易割当に関して一定の基準を定めています。これがWTOルール。

でもこの話、実は非常に危険だと指摘されています。ここについて、イギリスの有識者Edwin HaywardさんがTwitterで説明していたものがわかりやすかったので参考にさせて頂きました。リンク貼っておきます。

https://twitter.com/uk_domain_names/status/1073221524545363973

 

まず、イギリスは現在、EUの貿易市場の一員として、750を超える国際条約に加盟しています。その多くは貿易協定が占め、こうした条約によってイギリスはEUやEEA、そして40を超えるその他の国々と自由貿易をすることができています。条約は貿易以外にも市民権や労働者の権利、飛行機の耐空証明や食料の安全保障など、多岐に渡ります。

Brexitが起こると、イギリスはEUを通して参加しているこうした条約から受けている恩恵すべてを一瞬にして失うことになります。

イギリスは現在、78カ国(保留中を加えるとさらに多い)と貿易協定を共有しており、それらとの貿易はモノの輸入の60.7%、輸出の66.9%を占めています。その協定を失うということです。

 

そして重要なのは、WTOルールは、あくまで最低ラインの貿易体制でしかないということです。

世界中の国がなるべく損なくスムーズに貿易できるよう設計されたものであり、あくまでも各国が確実に死守したい貿易ラインを定めているに過ぎないのです。

だからこそこうして世界にはWTOルールよりももっと高い基準を目指して各国は貿易協定を独自に結びます

つまり、EUの貿易市場から抜けたって、WTOルールに則って貿易すれば大丈夫という見方は、実はかなり危険な考えかもしれないのです。イギリスはEU市場から受けていた恩恵を失い、WTOルールという最低限ラインの基準での貿易を余儀なくされるかもしれず、そうなった場合に国際社会におけるイギリスの貿易力は大きく低下すると考えられます。

 

そんなこんなで、わかりやすくまとめるとは言ったもののなかなか長くて難しいブログになってしまいました笑

ほんとに難しくて複雑だけど、その分知れば知るほど面白いBrexit。離脱期日がもうすぐそこに迫る中、今後イギリスがどうなっていくのか、また進捗あれば書こうと思います!

 

おまけ 

おまけで言う話ではないかも知れませんが、僕の留学先エディンバラのあるスコットランドでの大規模なデモがニュースになっていました。離脱期限が迫る中で再び独立への国民投票を求めるものだったようで、その規模なんと20万人とのこと。

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デモの様子。ほんとに僕の住んでた寮のすぐそば。笑 https://www.afpbb.com/articles/-/3248183

僕がいた頃にも独立を求めるデモはありましたが、さすがにここまでの規模ではなかったので、Brexitと同様、スコットランドの独立問題ももしかしたら何か動きがあるかも知れません!こちらもまた何かあったら書きたいですね😎

 

それではまた〜!!!

留学を終えて

どうも

 

いま僕は空港にいます。エディンバラ空港。もう旅行じゃありません

去年の9月から始まったイギリスはエディンバラでの留学生活が終わりました

これからロンドンを経由して日本に帰ります!

 

よく「家に帰るまでが遠足」と先生に言われたように、「家に帰るまでが留学」なのかもしれませんが、友人と別れ空港で座っていると無性に振り返りたい気持ちになったので文章を書いています。いろんな思い出が頭にありすぎて整理が難しい。笑

 

いやーーー本当にいろんなことがあったし、いろんな人に出会ったし、いろんなことを考えました。約9ヶ月、長いようで短くて、短いようで長かった。

いまでも最初にエディンバラについた時の感じを覚えてます。綺麗な街だな〜って

でも道路の石畳がすごいデコボコでスーツケースが壊れるかと思ったのが懐かしい。ちなみに今日もその感情を味わいました。9ヶ月ぶりに。

 

そしてやっぱり最初はスコットランド英語にも苦戦しました。バスの運転手とか「え、それ英語喋ってる?」って感じ。いまでもまだまだ苦労することもありますが、すっかりスコティッシュアクセントが好きです。

 

授業も最初のうちは教授が何言ってるのか全然わかんない時もあったし、周りがすらすらとノートにメモしていくのをみて焦ってばかりでした

日本の大学にはあまりないシステムだと思うのですが、こっちの大学では週2回のレクチャーに加えてチュートリアルというものがあります。レクチャーは授業の履修者全員が大きな教室で講義を聞くものですが、チュートリアルは振り分けられた10人くらいの少人数のグループとがチューターの指導のもと講義の内容やさらに深い内容についてディスカッションなどをして理解を深めるものです

講義と明らかに違うのは受動的ではなく能動的な学びであるということです

しっかりと予習などで授業内容を理解していないとディスカッションにはついていけないし、話し合いが進展した場合には自分でその場で考えをまとめ述べなければいけません。周りのスピード感についていくのにけっこう苦労しました。

 

ぼーっと考えたりしてたら気づくともう飛行機の中で打ってます

留学中、旅行もけっこうしたので飛行機にはいっぱい乗りましたが、全部LCCばっかりだったので、正規航空はやっぱり座席広いしサービスいいし良いな〜って感じております。笑

 

それはまあおいといて、さっきも書きましたが旅行も割といけました

イギリスに留学するからにはヨーロッパにいっぱい行けたらいいなと思っていて、この9ヶ月の間にドイツ・フランス・モナコ・スペイン・イタリア・マルタ・オーストリアハンガリーチェコアイルランド・モロッコに行った気がします、多分これで全部なはず笑

海外だけじゃなくイギリスもけっこう色々行きました。住んでいたスコットランドはもちろん、イングランドの街にもいっぱい行ったしウェールズにも行きました。北アイルランドには行ってないけどイギリスはもうだいぶ十分なくらい満喫した気がします

色々な場所に行って、それぞれがそれぞれの雰囲気と文化、景色を持っていて、やっぱ旅っていいな〜とつくづく笑

逆に今度は日本をもっと回りたいという気持ちもすごくあるし、他にも行きたい国はまだまだあるので、これからもぼちぼち旅ができればなと思います

こっちでこれまで以上にいろんな国に友達もできたので、訪れるのが楽しみです

 

けっこういろんな経験をしたと書きましたがその中にはいまだからこそ振り返れる嫌な思い出もあります笑

まず、カードがスキミングされました。スキミングとはなんぞやというと、カードの情報だけを特殊な機械などで読み取って悪用する手口です。ATMマシンなどに機会が仕掛けられていることが多く、設置された小型カメラなどでパスワードも見られてしまいます。多分僕も夜にATMでお金を下ろしたときだと思うんですが、次の日なんか20万弱くらい使われてる通知が来てて飛び起きました。しかも場所はエディンバラから何百キロも離れたイングランドの一番下の場所。何が起こった…って感じですよね

 

他にも、元旦にiPhoneを盗まれました笑 年越しイベントがエディンバラでも盛大にあって、それに友人といった帰りに寮の近くを歩いていたときだと思います。ほんの一瞬男の人にぶつかられたんですが、そのあとふと気づいたら携帯が消えてました…

それ以外にも小さいハプニングをなんども繰り返しつつ、自分のマヌケさをイギリスの地でも存分に発揮した気がします。気をつけないと…笑

 

そんなこんなでハプニングもありつつしんどいこともありつつ、でも本当にエディンバラに来てよかったです。本当に濃い9ヶ月でした。いろいろ思い出はあるけどやっぱり「人」が一番かなー

いっぱい出会いがあって一人一人が自分に違うものをくれた気がします。このブログはきっと読めない人ばっかりだろうけど出会った全ての人に改めて感謝です、最後に会えなかった人もいるし

 

振り返りといってもざっくりとしか書いてませんが、結論、最高の留学でした。

帰ってからもいっぱい学んでいっぱい遊んで、もっともっと成長できるように頑張ります!!

 

このブログなんですが、一応留学のために作ったんですがみてくださる人も増え、僕にとっても感じたことを文字に起こせる良い場所となっているので、今後も残して何か書きたいことがあればまた更新しようと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。また暇があれば覗きに来てください!!

最後に何枚かスコットランドエディンバラの写真でも載せときます

あ、みなさんぜひエディンバラ行ってみてください!いいところですよ〜〜〜

 

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スコットランドの北部、ハイランド地方のグレンコー

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エディンバラの街には毎日どこかに必ずこの伝統楽器バグパイプの奏者がいます

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これぞエディンバラという景色、カルトンヒル

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カラフルな建物がかわいいヴィクトリアストリート

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エディンバラの法学部、オールドカレッジ

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JKローリングがハリーポッターを書き始めた場所、エレファントカフェ

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ハイランド地方にある、ハリーポッターホグワーツ特急にモデル、グレンフィナン高架橋

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スコットランド北部の島、スカイ島

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スコットランドの都市アバディーンの近くにあるお城(名前忘れた)

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エディンバラの年越し祭り、ホグマ二ー




また絶対戻ってくるぞ〜!!!!!

 

颯太





 

イギリスの政治制度

こんちわ〜

 

テストに悲鳴をあげつつ留学生活の最後を存分に楽しんでます

帰りたくない気持ちもあるけど日本に帰ってやりたいこと会いたい人もいっぱいなのでそれはそれで楽しみ😌

 

今日のブログは、いつか書きたいなと思っていたこと、イギリスの政治について書きたいと思います!

僕は日本の大学では法学部で、法律とか政治とかを主に学んでます

エディンバラ大学でも国際法とか開発学などなどを勉強したんですが、せっかくイギリスで留学しているならイギリスの法制度・政治について学びたいなと思い、イギリス政治の授業も履修しました

イギリス政治の歴史から政党、選挙制度や議会の仕組み、さらにはいま話題のBrexitに至るまで幅広く学ぶ感じの授業でした

先日その授業の試験があり、どうかな〜って感じの出来ではあったのですが、以前よりも少しはイギリスの政治について話せるようになったと思うので紹介しようと思います

 

政治や法制度って食文化や観光スポットなどと違ってなかなか海外の人には注目されにくいポイントだと思いますが、国という存在そのものに根本的に関わってくるすごく大事な国の特徴だなと改めて感じたので、自分の復習のためにも!

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https://pennjil.com/the-uks-uncodified-constitution-parliamentary-sovereignty-and-the-rise-of-common-law-constitutionalism/

成文憲法不文憲法

この言葉、皆さん聞いたことありますか? 現代社会かなにかの授業でちょっとだけ触れた記憶もありますが、あんまり馴染みのない言葉ですよね

一言で言うと、イギリスには憲法がありません。

みたいな書き方をするとすごい誤解を生んでしまうので訂正しておきますが、憲法典として成文化された単一の規定がありません

これはどういうことかと言うと、日本には日本国憲法と名のついた文書があって、その内容がしっかりと憲法という1つの文書に書き記されています

だからこそ、僕は大学で「日本国憲法〜条はこういう意味で…」とかやってるわけです

 

しかしイギリスには、「イギリス国憲法みたいな文書は存在しません

代わりに、議会の制定法や裁判所の判例、慣習や国際条約などの中で国家の性質を規定するようなものたちが「憲法」のようなものとして認識されています

ちなみに、僕の記憶が正しければ学校で「イギリスは不文憲法で…」みたいな感じで習った気がしますが、すごく厳密に言うとちょっと違います。

不文憲法憲法的性格を持つ規定が法律やその他の文書に一切書かれていないシステムのことなのですが、イギリスは「憲法」という単一の文書を持っていないだけで、憲法とされる重要なルールはほとんど全て法律や決議内容として明文化されています

なので成文憲法という方が正しいです。

こっちで履修した授業でも、Unwritten (不文のこと)よりも Uncodified (成典化されていないこと) と表現した方が良いと習いました

 

ここで自然な疑問として、「なんで成文憲法持たないの?」と思うかもしれません。下の図(赤: 非成分) で明らかにわかるように、世界的には圧倒的に成文憲法の国の方が多い状況です。

 

 

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https://www.mapsofworld.com/answers/world/countries-having-uncodified-constitution/

ではなぜイギリスに成文憲法がないのか

それは単純に、「作るタイミング」や「作る必要性」があまりなかったからです。

主に憲法典は国家の一大事や大きな変革があった際に作られてきました。例えばアメリカは国が独立した際、日本は近代国家として歩みを始めた明治時代と敗戦後天皇制から国民主権へと移行する際に憲法が作られました。

しかしイギリスは、名誉革命など大きな革命はあったものの、国家間の争いという意味ではどこの国からも統治を受けたことはなく、よって近代国家として成立してからというもの、大きな変革はなく大英帝国として存在してきました。

その歴史の中で積み重なってきた慣習やルールが現在の憲法に規律となって存在してきたため、特別に憲法という単一の文書を作ることがなかったのです

 

そしてそして、そんな非成典という性質を持つ憲法が、イギリスのとても特徴的な政治体系を生み出しています。見ていきましょう!!

議会主権 (Parliamentary Sovereignty)

この原理はイギリスの憲法的原理の中でもっとも重要なものと言ってよいかもしれません。

イギリスは立憲君主国で、現在でも女王であるエリザベス女王が国の君主として君臨しています。原理としては、国の主権は「議会の中の国王または女王」(King-in-Parliament, Queen-in-Parliament) にあります。国王の主権といっても、「君臨すれども統治せず」という立憲君主制の原理にあるように、実際には国王は政治的に中立であることが求められ、日本の天皇と同じように国の政治に関わることは基本的にありません

代わりに、議会つまり立法府が絶対的な主権を持ち、他のどんな機関よりも上位に位置づけらレます。

議会は最高権力としてこれまでのどんな法律も改廃することができます

ここですごいのが、イギリスの憲法がたくさんの法律などの集まりから構成されているという特徴により、議会は憲法でさえも議会の意思で改廃されてしまいかねないということです。

日本では日本国憲法が他の法律よりも上位に位置づけられ、議会は法律は改廃することができますが憲法に関しては最終的には国民投票が必要であるなど、特別なプロセスを踏まねいといけません。

しかしイギリスでは、理論上、他の普通の法律と同じように議会が憲法でさえも改廃してしまえるのです。

 

この議会主権は三権分立と対比することができます。三権分立とはなんぞやというと、国の主権を担う機関のうち立法府つまり国会、行政府つまり内閣、司法府つまり裁判所の3つの権力を分立し平等な地位に置くことによってお互いがお互いを抑制しあって暴走を防ぐことを狙いとしたシステムのことです。

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http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

上の図にあるように、国会・内閣・裁判所がそれぞれ互いに相手に対する役割を持っており力の均衡を保っています。

この中でもイギリス政治と絡めて特筆すべきは違憲立法審査権です

 

これは裁判所が国会に対して持っている役割で、国会によって成立された法律などが憲法に違反してないかどうか裁判所が審査する制度です。違反していると判断した場合には当該法律を無効にすることができます。

つまりこの制度は憲法の法律に対する優位性」立法府と司法府の平等」を表していると言えます

この制度はもともとアメリカで発展したもので、西欧諸国をはじめ多くの国で重要原理となっているのですが、ではイギリスではどうなるか

これまで見てきたように、イギリスでは、「憲法の優位性」も「立法府と司法府の平等」も当てはまりません

憲法とされるものは他の法律と地位が違うわけではないし、立法府は主権として他の機関よりも上位です。つまり、イギリスには法律が違反しているかどうかを判断する対象の「優位な憲法」の存在がないし、それを判断する権力のある機関もありません。

 

イギリスの裁判所は、国会が作った法律に真っ向から反対することはできず、なんとかうまく解釈して対処するしかないみたいな、非常に司法統制の弱い状態でした。

あえて「でした」と過去形で書いたのは、この状況が少し変わってきているからです。

現在絶賛大問題中のBrexit、つまりイギリスのEU離脱問題ですが、そのEU人権保護に非常に重きを置いており、長年イギリスに対してその取り組みを要請してきました

 

しかしもしも裁判所に国会の作った法律を審査し無効にする権限を与えてしまうと、イギリスの根本的原理である国会主権が揺らいでしまいます。

そこで制定された法律が、1998年のHuman Rights Act (人権法)です。この法律は、EU法の中でも中心的役割を果たしているヨーロッパ人権条約 (European Convention on Human Rights) に規定されている権利をイギリス国民が主張する際に、わざわざフランスのストラスブールにあるEUの裁判所に行かずともイギリス国内裁判所で主張することを認めたものです。

そしてもう1つこの法律の重要な点は、イギリスの裁判所に対し、議会の制定する法律が先述したヨーロッパ人権法に違反していないかを審査し、している場合は不適合であるという宣言をすることを認めた点です。議会主権という原理を保つために裁判所は法的には不適合な法律を無効にすることはできませんが、政治的に議会が裁判所の判断を全く無視することは考えにくく、イギリスの主権原理を維持しながらも人権保護への取り組みが進みました

 

このように、イギリスは非成文憲法という非常に特徴的な憲法システムを持っており、それによって議会主権という政治体制が確立されました。しかしEUや国民からの要請によって議会の主権は大きなプレッシャーを受けるようになっています。人権法の制定などによって議会主権の維持と人権の保護の両立を目指していますが、今後どうなっていくのかは不透明です

 

という感じで今回はイギリスの法・政治制度について話してみました!

なるべくわかりやすいように頑張ったつもりなのですがちょっと複雑な内容もあったかもしれません

最後まで読んで頂いてありがとうございました!!

 

ではでは〜

 

初めまして令和


どうも。前回のブログから約2ヶ月も経ってしまいました… もはやブログ終わったんじゃねって思われていたかもしれません笑

 

後期の授業も終わり、あとテストを受ければ6月からは日本、ついに留学生活も終わりです。いろいろいろいろ、たくさんの初めてを経験して、しんどいなーって思うこともありましたが、それ以上に周りの人に恵まれて楽しかったです

帰りたくないと思えるような留学にできてよかった!

ここで留学の振り返りのしてもいいのですが、一応まだ最後まで終わったわけじゃないので後にとっておきます

 

今回はあまりに間が空きすぎて逆に(?)なに書いたらいいかわかんないので、さーっとここ最近の振り返りをして短く終わろうと思います

 

ヨーロッパ旅行 

授業が終わったあとのイースター休暇を使って友達と2週間くらいの旅行に行ってきました

イタリア、マルタ、オーストリアハンガリーチェコを周り、ローマで立ち寄ったバチカン市国を入れて6カ国を巡るなかなかの旅でした。

イギリスに留学している間になるべくいろんなヨーロッパの国を見てみたいと思っていたのでいろいろな文化や景色に触れることができていい経験になりました

1つ1つ振り返ると到底書ききれないほど思い出があるので個人的に印象深かったことを紹介しようと思います。

 

それは、国の過去の歴史がところどころに残っていて現在の社会と融合していることです

歴史が残っているのは当たり前と言えばそうなのですが、どういうことかと言うと今の国の様子とは違った過去の要素が残っていたことです

 

「マルタ会談」という言葉を覚えている方はピンとくるかもしれませんが、冷戦終了の宣言が行われた場所です

この国は1964年に独立するまでイギリスの一部でした。そして独立後も、イギリス連邦の1つとなっています

イギリス連邦とはなんぞやと言うことですが、英語で言うとCommonwealth of Nations または単に the Commonwealth と言って、主にはイギリスとそのもと植民地国からなるゆるーい国家の連合みたいな感じです

もちろん現在は植民地から独立し1つの国として存在しているのでイギリスとの間に上下関係がある連合というわけではなく、歴史的繋がりを生かして協力していこうねみたいな

 

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https://en.wikipedia.org/wiki/Member_states_of_the_Commonwealth_of_Nations

上の図の青い部分が現在のイギリス連邦加盟国なんですが、以外とその数はすごい多くて、インドやカナダ、オーストラリアや南アフリカ共和国など、誰もが知っているような国も含めて世界で53カ国がこのイギリス連邦に入っています。大英帝国がいかに強大だったかわかりますね。

 

そんなイギリスとの結びつきがすごく深いマルタは、その感じられるものがところどころにありました。例えば言語!

マルタの公用語マルタ語と英語

地元の人たち同士で話しているのを聞くと大体がマルタ語で話しているようでしたが、街中の標識や看板などは英語ばかりでした。こんな国に生まれ育ったら知らない間にバイリンガルですね笑

マルタが自国のマルタ語と合わせて英語を公用語にして普及させているおかげで、英語圏の国として企業などが進出しやすく、莫大な経済的効果をもたらしてくれているみたいです

英語の語学留学とかでもバリ島とかセブ島とかと並んで有名ですもんね!

それ以外にも、道の名前がイギリスの皇族から取られたものだったり、イギリスの植民地時代に作られた要塞なんかが残っていたりと、イギリスの面影を見ることができました

 

もう1つ面白かったのがこの2カ国で見た歴史の名残

ハンガリーブダペストだけ、チェコチェスキークルムロフプラハの2都市に行ったのですが、この2つの国を通して旧共産圏の面影が残されていました

冷戦時代、資本主義を掲げるアメリカ率いる西側諸国と社会主義共産主義を掲げるソ連率いる東側諸国に世界が二分されましたが、その際ハンガリーチェコは東側諸国の一員でした

 

ハンガリーは1989年に民主化し人民共和国に、チェコも同じく1989年に革命によって共産主義体制が崩壊し共和国になったのでそれぞれもう今は違う体制の国になっているのですが、ちょっとしたところにその面影を感じました。

例えば下の写真

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普通にマーケットにあるお土産やさんで見つけたんですが、ソ連を前面に押し出したお土産展開。笑

 

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そしてなんと道端に出ていたマーケットではこんなものまで売られていました。ソ連のパスポート!!

店主のおじちゃんいわく本物らしいですが真相は不明です。笑

おもしろかったので友人が購入いたしました笑

他にも、Communist Museumがあったり、共産主義時代に重要な役割を果たしていた建物が残っていたりと、ちらほらその面影を目にしました

 

マルタもハンガリーチェコも共通して面白いなーっと思ったのは、過去の歴史の遺産が現在の社会にうまく溶け込んでいることです

さっきも言ったようにマルタはその歴史的経緯から英語圏という位置を保つことで企業が進出しやすい、そして観光客も世界中から集まりやすい国をつくれていて、結果的に経済的利益を受けています。

同じようにハンガリーチェコでは上にあるような共産主義を彷彿とさせるようなお土産がけっこう人気らしく、また当時の重要建造物などが公園などとして観光地となっています

こんな風に、うまーく社会に溶け込んでいる感じがいいな〜って思いました

こんな感じで、面白い発見もありつつ、楽しい友達と一緒にほんとに充実した旅行ができました。

 

平成と令和

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正直イギリスにいるのであんまり実感はないのですが、日本はこの4月30日をもって「平成」 が終わり、新しい時代「令和」が始まりましたね

平成に生まれ育った身としてなんだか不思議な気持ちでいます

元号って考えてみるとけっこうおもしろい制度で、現在世界では日本にしかない制度らしいです

中国や台湾などにもかつてはあったらしのですが、例えば中国では王朝制度の終焉とともに皇帝を象徴してきた元号制度も終わったそうです

日本でも、天皇と結びついて古くから元号が定められてきました。日本史を勉強したことがある人にとって元号は切っても切り離せないものだったはず!

大化の改新とかで覚えた大化も元号の1つです

 

中国と同じように、日本でも天皇制の終わりは訪れ、天皇は日本の象徴であり国政には関与しないという現在のスタイルになったのですが、その際も国の象徴としての天皇を形づけるものとして元号制度は存続しました。

つまり王朝制度が終わるタイミングで元号を終わらなかった以上、もはや元号制度をやめる理由づけがありません笑

逆に今の生活から元号がなくなったら日本はけっこう戸惑うと思います

「昭和の〜」とか「平成〜年」とか言えなくなったらわりと面倒なことも増える気がします

ただ、元号の変わり目にはちょっと事務などが大変かも

新しい時代ということで何人かの友人がこの5月1日に入籍してたんですが、婚姻届の日付は令和じゃなく平成のままで、二重線で消すスタイルでした笑

 

平成が終わったのか〜っと思うと、いつか「平成生まれ」がすごいおじさんみたいに言われる日が来るんだろうなーっと思うとちょっと怖いですね

というかふと思ったけどHey!Say!JUMPはやっていけるのでしょうか。またなんか新しいアイドル出そうですね、令和に絡めたやつ笑

 

そんなことを思いつつ、令和も自分らしく楽しく生きていけたらいいなと思いつつ、今回のブログを終わろうかなと思っています

お久しぶりですの挨拶代わりに書いたブログなのでゆるーい感じですが読んでいただいてありがとうございました!

ちなみに、何か書いて欲しい内容があれば絶賛募集中です!笑

イギリス文化🇬🇧

こんにちは〜〜!

気づけばいつの間にか3月になってて、僕は気づけば20歳になりました。留学も残すところ3ヶ月もありません。時間はあっとゆう間だなあとつくづく。

 

以前は2回にわたってBrexitという少し重めの話題を書いてみましたが、今回はもっととっつきやすいことを書いてみようと思います。というのも、「イギリス文化」について!!!

今回なのですが、いつもとちょっと違ってあるマテリアルをもとに、それに沿って話を進めていこうと思います。うーん、考え直してみてもこの場合の「マテリアル」をうまく表現できる日本語が見つからない… 「教材」って感じではないし…でもなんかこんな風にカタカナ混ぜてると変な感じしますね、ルー大柴みたいになっちゃいそう

 

それは置いといて、本題に入ります。僕はここ数ヶ月、あるポッドキャストをよく聞いています。それが「Luke's English Podcast

 

teacherluke.co.uk

ウェブサイトを載せておきます。右のロゴがトレードマーク。でもウェブよりアプリで聞くのがオススメです、人気あるのでポッドキャストからいかなくてもこれ専用のアプリがあります〜!

一応ここでは載せませんがネットを検索したら顔もいっぱい出てきます、優しそうなおっちゃんて感じ笑

名前の通り、ルークというイギリス人が運営しているポッドキャストで、イギリスについてのことから政治、旅行記、コメディ、もう本当にいろんなことを扱っていて、だいたい1つ1時間ほどのエピソードが約600本もあります。

このポッドキャスト、リスニングの練習にもなるし、何よりめちゃめちゃ面白いんです。ルーク、とにかく話がうまい。

彼は20年以上英語を教えるという仕事に関わってきていて、一時期は日本の学校で英語を教えていたこともあったそうです。

ポッドキャスト自体の宣伝はこのくらいにしておきますが、とても面白いし勉強になる内容もたくさんなので興味がある人はぜひ聞いてみてください!!!

ちなみに、もしリスニングを鍛えたいな〜って思ったら、1.5倍とかの速度で聞いてみるといいかもしれません。英語の教師だっただけあってけっこうゆっくり喋ってくれているので、1.5倍でも丁度いいくらいかも

さてようやく今回の内容ですが、Luke's English Podcast の中にはぜひブログで紹介したい!って思う話がいっぱいあるのですが、ここでその中でも特に紹介しようと思った話を、そのポッドキャストの話に沿って話していこうと思います。

エピソードのタイトルは、「Culture Shock: Life in London」

本来のエピソードは、ルークがロンドンで先生をしていた時に、イギリス国外から来た生徒たちがよく口にしていたイギリス文化の疑問や時には不満をまとめたもので、ロンドンに来た人が感じる典型的な「カルチャーショック」に対してルークがイギリス人ならではの背景知識などを交えながら反応していくというもの。

もちろんですが、イギリスに来た人が感じるのはネガティブな事ばかりじゃありません。いいなあって思うこともいっぱいです。ただこのエピソードではちょっとネガティブめのことを扱っています

 

僕はこの話を聞いて、冗談抜きで笑ってしまいました。なぜならめちゃくちゃ共感できたから。笑 僕が今いるのはエディンバラ。ロンドンでもなければイングランドですらなく、スコットランドです

そんな僕でもこっちに来て感じたことが多く挙げられていて、これはロンドンだけじゃなくイギリス全体に言えることなのではないかと思って、イギリスの文化や生活の紹介ができるのでは!という感じです

※ 今回書くことはイギリス人が全てそうというわけではないし、イギリスだけとも限りません。誇張されている部分もあるのであくまでそのつもりで!

 

ではいきます〜〜〜

1. “Why do you have a separate hot tap and a separate cold tap? 

 I’m always scaulding my hands.”

「なんでイギリスはお湯と水の蛇口が別々なの!?いつもやけどしそうになるよ」

これね、まじです。笑 

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https://tokuhain.arukikata.co.jp/glasgow/2010/06/post_120.html

 そう、こんな感じなんです。本当に寮も学校も、どんなに近代的なデザインでも蛇口はこうゆうタイプっていうことがとっても多いです。特にトイレとか洗面所の蛇口に多いイメージ。まあ慣れればそこまで気になるわけでもないんですが、例えば冬ってお湯で手洗いたいじゃないですか、それでお湯の蛇口ひねるわけです、そしたらまあほんとの熱湯が出てくるわけです。どうしようもなく冷たい水で洗うか、熱湯と水の間で手を行ったり来たりさせでもしないといけないわけです(想像してみてください)

 

理由は諸説あるみたいです。よく言われる理由としては、昔は屋根裏みたいなところに溜まった水をお湯にしていて、水はまた別経由で蛇口から出ていたらしく、お湯は不衛生だったらしいです。なので水がお湯と混ざらないようにこうなったんだとか

 

2. “Why don’t you have electrical sockets in the bathroom? How am I supposed to dry my hair after I’ve had a shower and look in the mirror at the same time?”

「なんでバスルーム(基本的にはトイレ兼シャワー)にコンセントがないの!?鏡見ながら髪乾かせないじゃん!」

うーん確かに。基本的にトイレとお風呂というかシャワーは一緒になっていることが多いのですが、コンセントを見たことはありません。法律的にダメっぽいです。理由はもちろん、湿気があると感電の恐れがあるという安全上のもの。

バスルームにはもちろん洗面所があるので鏡も付いているんですが、コンセントがないのでドライヤーとか使いたかったら部屋で使わないといけません。鏡見ながら乾かしたかったら鏡を部屋用に買わないといけません。笑

 

はい、長くなる予感しかしないのでどんどんいきます!

3. “The food is so plain and unhealthy”

「ご飯が粗末で不健康」

これはけっこう有名かもしれませんね。イギリス料理は割と日本でも悪名高い(?)気がします。まあ間違ってはないかなと思います。「イギリス料理」って言われて思い浮かぶものってそんなに多くないし、フィッシュ&チップスとか言ってみれば揚げただけだし、料理全般に関して他の国から来た人たちは割と文句言いがちです

A vector illustration of British Food Cuisine Stock Vector - 83656676

イギリス料理の代表的なものが載ってる画像なんですが、うーん、とにかく茶色い…笑

決して、すごくまずいとかではないですが、日本食の素晴らしさを実感しますね。

 

4. “The weather is miserable. It’s always raining”

「天気がひどい。いっつも雨!」

うーんこれもけっこうイメージあるかと思います。僕も行く前に「イギリスは天気悪いよ〜!!」ってよく言われました。

これはまあ、半分あってて半分誤解の部分もあるかも。確かに、全体的に見ると天気はよろしくないかも、雨も多く感じるし、風も強い。

でも必ずしも雨とかがめちゃくちゃ多いかと言われると、そこまででもないかもしれません。「変わりやすい」、これに尽きます。

晴れる日もけっこうあるんですけど、授業終わって外でたらもうすんごい曇りとか、なんならすごい雨降ってきたりとか。笑

予測できない天候なので、こっちの人はまじで傘差しません笑 差そうと思ったら常に持ち歩いとかないといけないのでめんどくさいわけです

あと風が強くてあんまり意味ないときもあります。というか、最初の頃ぼくが傘差してたら、風強すぎて足が折れました笑

そんな感じの天候🌪

 

5. “Why on earth do you drive on the left?"

「なんでイギリスは左側通行なの!?」

これに関しては日本人のぼくたちにはあんまりピンとこないかもしれません。イギリスは日本と同じく左側通行なんですが、世界的に見ると左側通行ってめちゃめちゃレアです。ちなみに下の図で青色が左側通行の国で赤色が右側通行です。

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/32/Countries_driving_on_the_left_or_right.svg/2880px-Countries_driving_on_the_left_or_right.svg.png

左側通行の理由としては、かつて馬が主流交通だった時、万が一の時すれ違いざまに剣で応対しやすいように(右利きの前提)というものがあったりします。世界的にも昔まで遡れば左のほうが多かったみたいです

まあこれはこのくらいにしておいて次いきます〜

 

6. “The trains are always late, and when they arrive they are full and I can’t get on!”

「電車はいっつも遅れるし、来たと思ったら人でいっぱいで乗れない!」

えーっと、これはちょっと僕はなんとも言えません…というのも、多分これはロンドンとか大都市の交通機関の話かと。エディンバラとかは、電車はあくまでちょっと遠くに行く際の手段って感じで、基本あんまり使う機会は多くない気がします。しかもそんなに遅れてるイメージもないかな

ただ、電車に関して1つ言っておきたいのが、イギリスの鉄道は予約がめんどくさいです。

日本って電車の料金基本的にもう固定されてるじゃないですか。イギリスは全くそんなことなくて、それだけ前もって予約するか、乗る時期、時間なんかによってめっちゃ変わります。予約せずに当日に買おうと思ったらすごい高いことがほとんど。

イギリスの電車システムはけっこう国民からの不満も多いんですが、理由として複数の民間会社が運営していることが挙げられます

昔は国有だったんですが、民営化されしかもJRみたいに1つの会社ではなくいろんな会社があります。なので乗り継ぎの融通が悪かったりと色々良くないみたいです

 

7. “Why are there so many foreigners here? I haven’t met a ‘real’ English person yet”

「なんでこんなにいっぱい外国人がいるの!?まだ"イギリス人"に会えてないよ」

うむ…これはちょっと賛成しかねるかもしれません。笑 まあもちろんロンドンなどのメトロポリタンだとエディンバラよりもっともっといろんな国の人がいることは想像できますが、仮にそうだとしてそれに不満を言うのはどうでしょう

特にロンドンは世界の中でもすごい多様性を持った場所だし、だからこそ世界中の人々を今も惹きつけ続けているわけです。それに、'Real' English person って誰なんでしょうか。特にこの多様な時代、「本当の〜人」という考えはなかなか危険かなと思ったりもします

ちなみにエディンバラに住んでいる僕の感覚で話すと、ちょっとマイナーかなと思うスコットランドの都市ですが、やはり外国人は非常に多いです。大学生と接するからだとは思うんですが、例えば聞いた話だとある友達がエンジニア系の講義に行ったとき、でっかい講義室に100人くらい生徒がいて、その中の4分の3くらい中国系でびっくりしたって言ってました笑

 

8. “It’s too expensive”

「高すぎる。。。」

これは、まあロンドンに関しては間違いなくあってると思います。こっちの人もみんな言ってるし

じゃあ地方都市とかはどうかと言うと、ロンドンとかパリとかよりはもちろん安いですが、決して安くはないかな。

全体的に見ると日本と同じくらいかちょっと高いくらいかなあ

スーパーとかは基本的に安いと思うんですが、外食とかするとめっちゃ高いです。レストランで食べたりすると基本的に1000円以下はほとんどありません。普通にちゃんとしたところで食べると一品2000円くらいとか全然当たり前な気がします

留学とか考えてる人で物価とか気になる方は参考までに!少なくとも間違いなくアジア系の国とかよりは全然高いです。

 

9. “The beer is warm! This is ridiculous!”

「ビールがぬるい…!最悪かよ」

うん。笑

まあそうゆうこともあるかもしれませんが別に日本の居酒屋だってぬるいとこあるんじゃないですか?笑 ちなみに僕も居酒屋でバイトしてた経験ありますがお客さんが来すぎてビールジョッキの回転が追いつかない時は、ジョッキ用の冷蔵庫で冷やすような余裕はないので洗ってそのまままた使うって感じになってしまいいつもよりはぬるかったと思います。なんの話をしてるんでしょうか。次いきましょう笑

 

10. “The houses are old and draughty”

「古くて隙間風がすごい!」

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https://previews.123rf.com/images/crippsphoto/crippsphoto1801/crippsphoto180100075/94576379-six-victorian-windows-in-a-british-hospital.jpg

これは一理あるかも〜。ビクトリアン様式とも呼ばれますが、イギリスのアパートとかには伝統的建築スタイルを維持したものが多いです。

建物自体はそういうのじゃなくても、窓は上の画像にあるような下から上にスライドするタイプだったり、パカーって突き出しながら開けるタイプだったり、とにかく日本では僕は見たことのないものばかりでした

そしてこういうスタイル、確かにけっこうゆるいというか、あんまり優秀ではない気もします笑

 

11. “The people are so reserved – they don’t talk to each other on the train.”

「遠慮してよそよそしい人ばっかりで、電車でお互いに話もしてない」

これはどうなんでしょうね。笑 他の国のことそこまでよくわからないのでなんとも言えませんが、電車で乗り合わせた人とそんなペチャクチャ喋らなくないですか?笑

そう思うのでちょっと話をずらしますが、この話と関連してちょっと思うところがあるとすれば僕たちが「外国人」とかって聞いてイメージするような典型的な直接的なコミュニケーションよりも、間接的なコミュニケーションが多いかなって感じることです

これについては前にブログでも書きました、下にリンク貼るのでよければぜひ!👇

bokusota.hatenablog.com

 

12. “Why don’t people carry umbrellas even when it’s raining?”

「なんで雨降ってる時でも傘ささないの!?」

これはすでに天候の話のところで触れたので飛ばします〜

 

13. “The internet is so slow here”

「ネットが遅いーーーーー」

きっとイギリスの人が聞いても「知るか笑」って感じでしょう笑

でも実際イギリスのネット環境は国としてあんまりよろしくなかったみたいです、最近だいぶ改善されたようですが

そして特に、こういう不満を言う多くが学生寮とかに住んでる人みたいで、大勢の人が同じネットワークを共有しているので遅くなるのは必然的かもしれません。

かくいう僕も寮のWI-Fi がまあポンコツで辛いです。笑

日本の1人暮らしでWi-Fi 独占してた頃とは比べものになりません笑

 

14. “You just don’t make any effort to speak other languages here. It’s just ENGLISH, and that’s it.”

「全然他の言語を喋ろうという努力もしない。英語、それだけ!」

うーんこれはやっぱり他の言語国の妬みのようなものも含まれているかもしれませんねー

だって正直、英語以外話せなくてよくね?って思っても当然ですよね

ぼくたちは、もちろん言語が好きとか、英語の映画とか音楽を理解したいとか、友達と話したいとか思って英語学ぶことも多いですが、「英語ができる」ことは少なからずキャリアとかにも良い影響を与えるはずです

同じように英語のネイティブスピーカーもアニメとか漫画とかファッションとか、いろんなところから興味を持って日本語とか他の言語を学ぶ人がいますが、正直ほとんどの場合は単純に「趣味」とか「楽しいから」という感じです

言ってみれば向こうが他の言語を話さなくても、こっちが英語というものに合わせにいってるわけです

 

15. “Why oh why do the pubs close at 11PM!?? I’m just getting ready to go out at 11!”

「なんでパブ(イギリスの居酒屋みたいな)は23時に閉まるの!?ちょうど飲みに行こうとしてたのに!」

あー確かに。最近はもっと遅くまでやってる店もあるみたいですが、やっぱりまだまだ11時には締めるというお店が多いらしいです。

そしてちなみにお酒に関して面白いなと思ったのが、スーパーとか、お酒売っているところは基本全て、夜の22時以降は販売禁止なんです

と思ったらちょっと待ってください調べたところどうやら地域によって違うぽいです

なんとぼくの今いるスコットランドがイギリスの中でもすごく厳しく、たとえお店が開いていても朝10時から夜10時までしかお酒を販売できないらしいです。パブとかクラブとかレストランとかは別です

でもイングランドとかはお店が開いてる限り大丈夫ぽい。おもしろいなあ

なので、スコットランド式(?)、というか周りのみんなを見ててわかったこっちの若者の遊び方は、スーパーで安めのお酒を買って家で飲む→ スーパーで買えないくらいの時間になったらパブ→ パブでだいぶ酔っ払ったらクラブ→ 3時とかまで踊る→ 深夜に開いてるケバブ屋さん行く

これですね。うん。笑笑

 

16. “English people aren’t civilised. They go to the pub and just drink and drink, standing up, without eating”

「上品じゃない人ばっかり。パブに行って立ちっぱなしのまま、食べ物食べないでただ飲んで飲んで飲むだけ!」

うん、これはけっこう驚きましたねー

さっきぼくも使ったけど、こっちのパブを日本の居酒屋みたいなものとか、その逆とかって説明したりしますけど、正直けっこう違います

日本って「食べながら飲む」文化だと思うんです

だからこそ居酒屋はまあもちろんお酒も大事だけど、それ以上にいかにお酒を進ませられる料理を提供できるかってとこもめちゃくちゃ重要です。というかなんなら、最近は居酒屋の食べ物が好きな未成年とか、家族でくる人なんかもいて、ノンアルの人にも楽しんでもらえるように「料理」は不可欠ですよね

でもイギリスのパブは、もう何と言っても「お酒」ですお酒お酒。

だいたいのパブには料理メニューもありますが、基本みんなお酒だけ飲むんですよほんとに。家で飲み会とかしてる人もだいたいそんな感じです。

これは友達の話なのであくまで主観論かもしれませんが、「eating is cheating」っていう文化があるそうです。文字通り、食べるのはずるいらしい。食べるとお酒が食べ物に持ってかれて酔いにくくなるのでずるいらしい。つまりはお互いを「ベロベロに酔わす」ためってことなのかも。怖いね。笑

 

17. “Cigarettes are ridiculously expensive”

「たばこがありえないくらい高い」

これはまじです。

ぼくは買ってないので詳しくはわかりませんが、日本人の人と話してる時に、日本が1箱500円とか600円とかくらいなのに対して、こっちは1000円とかもっとするらしいです。

すごい高いので、みんなちょっとでも安くたばこを吸うために、ペーパーとか刻んだたばこの葉っぱを買って自分でローリングするタイプが主流ぽいです。確かに街中でもそういう人が多い気がします。

 

18. “People speak really fast here, and don’t try to help me understand”

「喋るの早すぎる…それに理解しようともしてくれない」

これは人次第なのでなんとも言えませんが、人によっては確かに、さっき言ったのと関連して、「英語側のこっちにお前が合わせろよ」ってスタイルの人もいるのかもしれません。でもだいたいの人はすごい優しいし、変な英語でも理解しようとしてくれると思います個人的には。

 

思ったより数が多かったですがもうここまできたらせっかくなので最後まで一気に「行きます。

19. “When English people do the washing up, they use too much soap and then don’t rinse the soap off when they’ve finished. That’s like leaving poison on your plates”

「食器を洗う時、大量の洗剤を使って、それを洗い流さない…毒を食器に残してるようなもんじゃん!」

うんこれは本当にびっくりしました最初!

洗剤が大量かどうかはともかく、あとこれは人によって違うのかもしれませんが、ぼくが初めて見てびっくりしたフラットメイトの洗い方は、洗い桶みたいなやつにお湯を溜める→ 洗剤を入れて泡立てる→ その中で食器を洗う→ そのまま水切り置き場へ、終了!

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https://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20120523%2F25%2F235915%2F6%2F448x336xfc33b67c831338d2c82ce55a.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r

こんな感じです。

もちろん洗わないと気が済まない人もいるみたいですが、少なくともぼくの周りではこういう洗い方する人がほとんどです。

ぼくは絶対洗っちゃいますけどね笑 洗剤食べたくない〜

「洗剤食べとるみたいなもんじゃん!」ってフラットメイトに突っ込んでみたら、「あ〜確かにそうかも…でもなんかもう当たり前だし…」って言ってました笑

 

20. “They have carpet everywhere – even in the toilet sometimes”

「どこにでもカーペットがある…トイレにさえも!」

カーペットは確かに多いですね。フローリングを基本見ないです。衛生的にはあんまり良くない気もしますが笑

はいこれはまあこれで終わります笑

 

21. “They don’t take their shoes off when they enter a house. That’s disgusting isn’t it?”

「家入る時に靴脱がないのは不快だ〜」

もちろんこれも個人差ありますが、割と家の中でも靴のままの人は多いです。ぼくはちょっと無理なタイプですね〜笑

だってしかもこのカーペット王国で土足で生活するとすぐ汚くなっちゃいそう

個人的に脱ぐ脱がないの違いは就寝文化も影響してるのかなって思ったりします。というのも、日本は布団で西洋はベッドだとしますよね、寝る場所ってやっぱり綺麗に保ちたいじゃないですか。清潔に。

そうなると、日本の場合「床」そのものを清潔に保たないといけなくなります。逆にベッド文化では、ベッドの上は清潔にするけど対比的にベッドの下は特に気にしなく良いわけです。だからかな〜って思ったり。

 

22. “The British have a weird sense of humour”.

「イギリス人は変なユーモアセンスを持ってる」

これは説明するの難しい…!

こういうユーモアだけでブログ書けそうなくらいなのでここでは省略しますが、簡単にいうとイギリスっぽいユーモアとかジョークって、すごく皮肉的で冷笑的で、割と日本っぽいと言っても過言じゃない感じです。

 

っと、ここまで合計22個、すべて終わりましたーーー!!!!1

いやーなかなか書きごたえがありました笑

1つ1つはすごい短いですが色々な面をご紹介できたのではないかと思います。

これを機にもっとイギリス文化とかに興味を持って頂けると嬉しいです!

 

ではでは、最後までありがとうございました!

また次のブログで〜😌

 

 

 

 

 

Brexit Part2

 どうも颯太です。なんか気づけば留学ももう残り3ヶ月くらいです。最近になって時間経つのはやいなーってめっちゃ感じます

 

よく言えばだいぶ生活に慣れてきましたが、同時に最初の頃の緊張感もなくしている気がします。気を引き締めて最後まで頑張らねばーーー!

 

このブログでは前回に引き続き今イギリスで1番ホットな話題、Brexit について話します。イギリスのEUからの離脱のことです

前回の記事で、EUの成り立ちだったり、EU「モノ・ヒト・資本・サービス」の自由化だったりの紹介をしました。それとEUにおけるイギリスにおける特殊性も大事なポイントです。ユーロを導入していなかったり、国境管理を自分でやっていたり、EUなんだけどちょっと距離を置いている...みたいな関係性を続けてきたわけです

 

そして前回の最後に書いたように、2016年のリファレンダム(国民投票)でなんと本当に離脱することが決まっちゃいましたってところで前回は終わりだったと思います。

ではその国民投票について話すところから。

実はこの国民投票、国際社会やイギリス世論は「残留」が勝つだろうと見込んでいました。世論調査などでは割と均衡していたものの、いざとなったらさすがにEU抜けることはないでしょみたいな雰囲気です

イギリスで街中で絶対に見かけるLadbrokes や William Hill といったブックメーカー企業、つまりいろんなレースやスポーツなどの行方に対して賭けを主催するみたいな会社も、この国民投票に関しては「残留」にはって多額の損失を出しています

 

それに当のイギリス政府も、前キャメロン首相、現在のメイ首相どちらもEU支持派であり、国民投票は残留の結果になることを願っていました。

じゃあ、そもそもなんで国民投票??

もちろん国民が求めれば行うという民主主義に基づいた判断ではあるんですが、もう少し複雑です

国民投票が決定されたのは2013年。当時、EUの経済危機や移民問題などでイギリス国民にはアンチEUの波が渦巻いていました

加えて、与党であったキャメロン首相率いる保守党はそこまで強力な体制を敷けておらず、反EU・反移民を掲げ国民感情を煽る独立党などが勢力を伸ばしつつありました

そこでキャメロン首相がとった秘策が「2016年のEU離脱についての国民投票です

とりあえずこの約束をしておくことで、国民の反EU感情をある程度鎮められるわけです

さらにもう1つ、この約束には条件が課されていました。それが「2015年の次期総選挙で保守党が勝利したら」というものです

つまりキャメロン首相の思惑としては、この国民投票の約束を、国民の鎮静化&保守党の政権維持のために使おうとしたわけです。もちろん、まさか国民は離脱を決めることはないだろうという計算のもとです

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文字ばかりになってきたので休憩。ちなみにこれが実際の投票用紙

そんなこんなですっかり予定の狂ってしまった政府は今、キャメロンの後任であるメイ首相のもと、Brexit について大変な状況にいるわけですが、何に苦労しているかというと、Deal を決めることです。つまり、どういう条件でイギリスがEUから抜けるのか、抜けた後の関係はどうするのか、そんな感じ

 

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あ、ちなみにこの左の男性がキャメロン前首相、右の女性がメイ現首相です

 

主に議論されているDeal として3つをここで紹介したいと思います。

それが、「Soft Brexit」「Hard Brexit」「No Deal Brexit」です。ここでちょっと言っておきたいのが、日本のBrexitに関する報道は必ずしも正しくないようです

あまり日本のニュースについていけていないのですが、たまに見かけるのが、「Hard Brexit」を合意なきEU離脱と捉えているもの。これは実は「No Deal」です。

いきなりなんのこっちゃって感じだと思うのでそれぞれ説明していきます

Soft Brexit

これは最もゆるーいタイプのBrexitで、離脱後もイギリスはEUの統一市場に残ることを意味します

イギリスは変わらず単一市場の恩恵を受けられるので、ヨーロッパ諸国に輸出するとき、またヨーロッパ諸国からモノを買うときには関税はかからず、企業や金融にとってはこれがベストです。

もう1つこの方法の良いところが、アイルランド問題を解決できる点。

アイルランド宗教的な違いの影響で、現在アイルランド共和国 (Repubic of Ireland)と北アイルランド(Northern Ireland)に分かれており、北アイルランドはイギリスの一部です。

国は違うとは言いつつ現在の両地域の間には国境管理が設けられておらず、自由に行き来できる状態です

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この看板を境にアイルランド北アイルランド(イギリス) が分かれています

では何が問題かというと、イギリスがEUを離脱したらどうなるか。そう、アイルランドという国はもちろんEUのままですが、イギリスの一部である北アイルランドEUから抜けることになります。そうなると、両者の間の行き来はどうなるんだってことです

多くの人がこの境を行き来して仕事に行ったり、家族がいたりしているので、国境管理などができると非常に困ります

その点、Soft Brexit だとイギリスはEUの単一市場に止まり、ヒトの制限も強力にはならないため、アイルランドの国境はこのままでよく、特に問題は生まれません

 

しかしこの場合、そもそもイギリスが望んでいたヒトの移動の制限はできなくなるし、他の国と個別に貿易協定を結ぶことはできないなど、正直「あんまり変わんないじゃん」という印象です

しかも、EUを離脱する以上イギリスはこれ以上EUの政治体制に関われないのに、EUに対する負担金の残りが手切れ金となってイギリスにのしかかります。これはおよそ500億ユーロとも言われており、日本円にすると約6兆5000億円😇

離脱し、政策過程に参加できないのにも関わらず今後このお金を払い続けていかなくてはならないわけです

EUという大きな市場に留まれるという経済的安心は大きいので、メイ首相や企業、金融業界などはこのSoft Brexit を支持していますが、この「ゆるーく抜けるけどほぼ現状維持」みたいな策が反EU・反移民派の人々を満足させられるはずもなく、なかなか難しい状況です。

Hard Brexit

おつぎはこちら、Hard Brexit。名前からしてソフトよりも強力な感じです。これは、2020年末頃と予定されている「移行期間」(離脱までの準備体操みたいな)まではイギリスがEUの単一市場・関税同盟など現状のままの体制を維持し、その移行期間が終わるときっぱりとEUを抜けるというもの。

移行期間後は、イギリスは自国の意思で各国と貿易協定などを結ぶことができ、EUからのヒトの移動も制限できるようになるし、EUの裁判所に縛られることなくイギリスという国としての自治は確実なものになると言えます。

しかもソフトの場合と違いこの場合には若干のお金を除き基本的に手切れ金に当たるようなものは払わない仕組みになっています。

と聞くと、いいじゃんこれ!ってなるかもですが、非常にリスクの高い策です。

そもそも、一体どうやってアイルランドの国境間における解決策を見つけるのかは非常に不透明です

 

正直、イギリスがEUから抜けて各国と貿易や関税について交渉するといっても、世界はすごくネガティブです。EUという巨大経済圏を抜け誰もわからない未知の方向へと進む国と積極的に貿易したいとはなかなか思わず、孤立してしまったイギリスは弱い立場となって不利益な協定をのまされる可能性も大きいです。

例えば当時のアメリカのオバマ大統領も、「もし離脱すればイギリスはアメリカとの貿易交渉に関して最後尾に並ぶことになる」と発言しています。

ただしトランプ大統領Brexitに肯定的で、今後両国の関係が接近することはあり得ますがEUという強力なグループを抜けて独自の道を歩む危険性は計り知れません。

 

先ほども言ったように、メイ首相はSOft Brexitを支持していますが、実際のところ他の内閣の大臣の多くはHard Brexitを支持しているし、反EU・反移民を抱いている議員は党派を超えて多数いるため、なかなか難しいところです。

No Deal Brexit 

さて最後にこのNo Deal Brexit。言葉通り、EU離脱についてのソフトやハードどころかなんのと取り決めもしないままイギリスが予定されている今年3月29日(延期の可能性はあり)にEUを抜けるというものです。

これはよく「最悪のシナリオ」とも呼ばれるもので、結末としてはHard Brexit とほぼ同じかもしれませんが「移行期間」なんていうものがないので、いきなりイギリスはEUというグループから抜けて宙ぶらりんのような状態に陥りかねません。

貿易や関税についての体制を一から自分で整えなくてはならず、先ほど言ったようにそれほどイギリスに対し親身になってはくれなさそうなこの国際情勢の中では、その体制構築にどのくらいの労力・時間がかかるか未知数です。

なので、「もしこれが起こればスーパーから食材がなくなり、薬局から薬がなくなる」とも言われています。本当にそんなことが起ころうもんならその頃はまだこっちにいる僕はたまったもんじゃありません。笑

 それにこの場合アイルランド問題への解決策を見出す時間もないため、国境間に管理体制のようなものが敷かれてしまうことになり、人々からの反発は免れません。

いくらイギリスが望んでいた「自国よる管理」というものが様々な面で叶うとしても、いきなりパッとEUと手を切るこの策はイギリスの経済や法律をパニックさせる可能性も高く、言ってみればSoftにもHardにもそれ以外にも、どうしても取り決めが決められなかった場合の結末です

 

いやいや何も決められないとかはさすがに...って思いますよね。

でもそうとも言えないんです。メイ首相をはじめ本当に毎日のようにイギリスのエリートたちがこぞって解決策を議論し続けていますが、なかなか取り決めは決めれていないままもう2月中旬です。予定されているBrexitは3月末。

ソフトにしたってハードにしたって、すべての人を満足させることは不可能だし、変にEUとの交渉に焦って不利な条件でいってしまったらそれこそ大英帝国という国がとんでもないことになりかねません。本当に難しいと思います。

 

ちなみに、下にこれら3つのDealを観点ごとにまとめた表を載せておくので参考までに!

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https://zai.diamond.jp/articles/-/298432

 

そんなこんなで本当にごちゃごちゃなBrexitですが、正直いって僕はまだ賛成派の人に出会ったことはほとんど全くと言っていいほどありません。周りの人もそうだし、街中なんかで見かけるものでも、基本的にEUから抜けるなんて絶対にダメなことになると言っている人ばかりでした。

※ここで言っておかねくてはならないのが、僕がなかなか出会えていないだけで賛成派も多くいることです。僕が住んでいるスコットランドは、地域別で見ると2016年の国民投票において残留派が離脱派を上回っていました。これはまあ、イギリスから独立してEUに残りたいみたいな、スコットランド独自の背景があるのですがそれはそれで深い話なのでまた今度。

それに、基本的に Brexit賛成派:地方都市者・高齢層・低学歴層(決して批判的な意味ではなく、大学に行っていない階層を表す言葉が見つからなかっただけです。)

Brexit反対派:大都市・若者層・大学出身層などという分け方がよく言われており、スコットランドの首都で大学生をやっている僕は当然賛成派の人と接する機会が少ないのは当然です。

 

じゃあもう一回国民投票すれば??? 

まあそうなりますよね。笑 おそらくですが、もう一回国民投票したら残留派が勝つんじゃないかと思います。離脱が決まってからというもの、泥沼の交渉が続くにつれていかにEU離脱が大変なことなのか国民もしっかりと認識したように感じます。

でも正直、2度目の国民投票の可能性は限りなく低いです。

なぜかというと、それをしちゃったらもう何でもありになってしまうから。離脱派が勝ち、残留派が増えたからってもう一回国民投票して残留となったら、どうなるでしょう。当然、離脱派は「じゃあもう一回しろ!」ってなりますよね。一回やり直して覆してるんだから、断れず、これが繰り返されていきます。終わりがない。笑

 

そもそも実は2016年の国民投票には法的拘束力がないため政府は単純に民意を無視してEUに残ることもできるのですが、それをしてしまうとイギリスの民主主義という基本原理が揺るぎかねません。

 

そんなこんなで、こうしている今現在もイギリスはどうやってBrexitという前代未聞の大仕事をやってのけるのか奮闘中なわけです

 

今回はこれで終わりますが、これからも情勢が動いて何か書きたいことができ次第また更新しようと思います!

複雑な内容になってしまいすみません

ありがとうございました〜!!! 😌